2009年9月1日

8人制サッカーの功罪

サッカーは通常、11人で行うものです。少年サッカーも例外ではありませんでしたが最近は日本サッカー協会が表に立って8人制サッカーを推奨しています。これからサッカーを始める、もしくは始めた子供たちは8人制で試合をやる事が増えて行くんだろうがその功罪を。

功に関しては今さら言うまでもなく8人制サッカーは一人一人のボールタッチの回数が増えるためより個人能力が大事になってくる。 流石に団子状態になるのは避けられないがより攻撃的でシュートチャンスも飛躍的に増える。これは自分が指導したり審判をしたりしても顕著に見える点。より子供たちがスキルフルになるためには必要な環境だろうと思う。

で、罪の部分。言うまでも無く11人制から8人制になると3人が試合に出るチャンスが減ってしまう。全国のサッカー少年の28%が実に補欠になってしまうと言う訳。その点も実は考えられていて、試合を前半後半で2つに分けるのではなく3クウォーター制にして1・2クウォーター時に総入れ替えを義務付けしようと言う流れがある。つまりは16人が試合に出る事が確約されると言う事。

ここでまた問題になってくるのが、この少子化の折に一学年で16人揃うチームなんてあるのか?という事。しかし、総入れ替えを義務付けないと上手な子たちで8人揃えて補欠が出るのは困る。しかしチームによっては4年生や3年生までも駆り出さなくてはいけない羽目になってしまう。用事のある子や病気・怪我の子が出てくる恐れを考えると20名は登録しておきたいところだろう。するとどうなるか?実力上位の第一クールでの出場者をある程度失点覚悟で実力の劣る子を先に出して、第2クールで相手の実力が大幅に下がった時に実力上位の子たちを出してくるチームも現れるだろう。

そうなるとチームによっての公平感が失われてしまう結果になりかねない。どのルールもそれぞれの特徴があり単純な優劣はつけがたいとは思うのだけど、なかなかに難しい状況だなと思う今日この頃。

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