伊坂幸太郎作品最新作。野球と言う題材は別にどうでも良くてサッカーでも何でもありだったのかな。ある天才の超人的な活躍をそれを取り巻き翻弄されていく人たちの視点も交えて書いた本・・・ 元ネタはシェークスピアみたいなんだが僕にはわかりません。
読後感はあまり良くないしすっきりもしないけど、それはそれでこの作品の位置づけなんだろうなと、伊坂幸太郎が書いたんじゃなければ全く評価に値しない本だと思うので読んだ後はやっぱ売れっ子はすげえなと。これでもある意味許されちゃうんだから。好きなアーティストのアルバムで何と無く好きになれない曲があるけどそんな一冊でした。
まー、作家さんに限らず作り手には非常に厳しい世の中でございまして、才能を枯渇させて使い捨てになるサイクルの中にあってはこういう自分が書きたいんだから書くみたいなのがあっても良いかな。読む順番が決められるのならこれから読まないほうがいいよ。魔王とかゴールデンスランパーとかとも違うし新しい一面なのかな。
しかし、王求は一体何者だったんだろ? 王とは定められたもので努力してなるものではないと言うのは何となくわかるのだがその後の輪廻の話と自分の中で上手く繋がらないなー。
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