2009年9月24日

ゴールを決めさせてあげると言う事

先日他チームの関係者の方と話した時にその方が「全員サッカーで勝った」旨を喜んでいました。よくよく聞いてみると、普段得点が決められない子にボールを集めて得点の喜びを分かち合おうと。それで見事その子は得点できたようで、それを「全員サッカー」と形容していた。

語弊があるかもしれないし、その方の言いたい事もそれだけではないと思うんだけど、そういう考え方には凄く違和感を感じる。ゴールは「自分で決めるもの」であって「決めさせてもらうもの」では決してない。実力が劣る子をトップにおいて奮起を促すのは自分もやるが、かといってその子にパスを集めろなんて指示は出さないし、他の子が決めている中でその子が無得点ならばそれは仕方の無いことだと思う(得点を切に願うが)こういう行為ってサッカーとかやっている子供たち(相手も含めて)逆にバカにする行為にならないのかな?少なくとも俺は対戦相手が自チームに対してそういう行為をしてきたら悲しい気持ちになるけどな。それならばバカスカ点決めてくだせぇって感じになっちゃう。

フランスW杯だったかな?クロアチアのシュケルが得点王がかかっていて、3位決定戦の時に仲間がメチャメチャボールを集めていた。結果はもう忘れたけどその行為とは根本的に違う気がする。

その子の親はチームの心遣いに心底ジーンとするのだろうか?得点を決めた後に「みんなにお礼を言いなさい」とか言ってないだろうか?その子はみんなの思いやりと言うか哀れみを受けて得点した事が成功体験になりうるのだろうか?子供たちはそれを「友情」と思うのだろうか。だとしたらそれは勘違いだと思う。チームワークとは個人の様々なスキルの優劣はあったにせよ基本的に平等な中で育まれるものだと思っている。

ゴールに対する責任感と実行力が無ければどんなゴールも生まれないし価値が無い。その子がその成功体験に奮起してやる気が出て練習態度がみちがえる程変わったら効果があったという事になるのかもしれないけど、その手段はとらなくてもいくらでも代返案はあると思う。色々考えさせられます。

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