大藪春彦賞受賞作品。昔起こった惨殺事件が病に冒された余命少ない刑事から因縁のある新聞記者へ、その当時の事件を紐解いていくに従ってまだ見ぬ真相が解き明かされていくと。
大筋は面白かったかな、無理やり近代と繋ぎ合わせるのに911テロをかましてるけど、これは明らかにいらない、失敗。大藪晴彦賞らしく?アメリカンな感じを醸し出そうとするためか舶来ブランドが続々と、この主人公の背景を知るきっかけにはなるけど外人さんじゃないんだから(笑)ジープに乗り、コンビーフとパンのサンドイッチを食べ、ジムビームを飲み、ビクトリノックスのナイフを持ちって・・・ 90年代に流行ったな、俺もかぶれた時期があった(笑)
TENGUの正体に関しては意外と言えば意外だが・・・、正直なところ、ミュータントの方が納得できる。現代にネアンデルタール人が生き残っていた!って言うのもあまりといえばあんまりな所だな、合理的な説明をしようとしても厳しい。思い返せば近親相姦や人類と古代人の掛け合わせとか集団レイプとか、とんでもなく廃退的な作品、それをヒロインの美しさだけで浄化しようとされてもそりゃあんた!無理あるでしょうと。落とし所と評価が微妙な作品でした。
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