2009年11月16日

オトン、サッカー場へ行こう!



吉崎エイジーニョさんの作品、サッカーマガジンで連載されたものが書籍化されました。

テーマは「日本高齢化社会とサッカー」。
<2007年問題(団塊世代の一斉定年退職)>に際し、その後の老親との時間のすごし方において、いかにサッカーが貢献できるかを考えた作品。郷里・北九州で暮らす67歳のオトンが、定年退職後家にこもりがちになってしまった。在職中は頑固で、常に威厳を発していた父がめっきり老け込み、やせ細ってゆく。息子である33歳の作者(東京在住)は、なんとか外の世界に接してほしいと考えた。携帯電話をプレゼントしたが、ダメ。デジカメで「外の景色を撮ってみたら」と言ったが、ダメ。MP3プレーヤーを渡して「外で聞けよ」と言ったが、効果なし。そこで思いついたのが……
<自分自身が子供の頃から熱くなってきた世界に誘うのはどうだ?>
月一回東京から帰省し、地元JFLクラブ ニューウェーブ北九州の試合観戦に誘い出すことを決意した・・・・・オトンは元来、大の読売巨人軍好きにもかかわらず・・・・・

お父さんもジャーナリストだったんですね、カエルの子はカエルでしょうか。北九州の話しと言う事で興味深く読みました、サッカーの話しは本題ではないのですが、親子のやり取りには、はっとさせられる事も多かったです。まだ現在進行形の話しでもちろんオチもありません 、正直、書籍化するのはちょっと早かったのでは?もう少し色々なエピソードやサッカーを好きになっていくお父さんの話しも読んでみたかったので肩透かしというか・・・特に現在ニューウェーブ北九州は3位と健闘しているだけに惜しい!「日本高齢化社会とサッカー」はとても興味のあるテーマなだけにこれからも頑張って欲しいです。

舞台は北九州ですが、地域問わず、スポーツ問わず定年後の趣味や生き方に興味がある人は読んでみても楽しいのではと感じました。引用に老いてからの思考ロジックの変遷等が書かれていて他人事とは思えない雰囲気を醸し出している一冊です。

我が家は母親もサッカーが好きでTV観戦は欠かさずにしているが、俺のサッカー話は聞きたくないみたい。理由は「いつでもサッカーの話しをしてるから」だって。オカン、サッカー場に・・・寒いから行かん!ってさ(笑)

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